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シートとは






シートとは、走行中の振動や横Gなどからドライバーを支える重要な内装パーツです。通常のクルマであればシートはあくまでドライバーが座る「イス」という認識でしかないと思いますが、モータースポーツの世界ではシートも重要なチューニングパーツです。

サーキットやタイムアタックなどでは、シートをホールド性の高いフルバケットシートにすることは常識でフルバケットシートを装着することによりドライバーが走行中の横Gや振動に左右されずにより安定してドライビングに集中できるということから全体で2〜3秒のタイムが短縮されるといわれています。また、フルバケットシートは、サーキットなどの競技での使用が考えられているため、衝突の際のシート自体の安全性(剛性)が高く、ノーマルシートよりもドライバーが負傷する確率が低いというのが事実です。

更にシートをフルバケットシートなどに交換することによりローポジションとなり、ドライビングの視点が低くなってドライバーの重心が安定するというメリットもあります。自動車の重心というのは上に位置するものほど不安定になり下にあるものほど安定しています。ドライバー自身の重心が下がることで荷重移動の際の重心移動に影響されにくくなるわけです。

シートをフルバケットシートなどに交換するとこのように沢山のメリットがありますが、乗降が大変になる・リクライニングできないので長距離には不向きなどのデメリットもあります。ここ数年でフルバケットシート自体も性能があがり中には「リクライニングできるフルバケットシート」も存在します。自分の運転するステージ(完全に競技用なのか、公道を走るのか)などを考え自分にあったシート選びが大切です。

ちなみに、フルバケットシートといっても車検に適合しないわけではありません。フルバケットシートを装着して車検に対応しないパターンとしては、


(1)2ドアで4シーター車両の場合に、助手席・運転席2つともフルバケットシートに交換した場合

(2)4シーターの車両で、助手席もしくは運転席にフルバケットシートを導入してシートバックプロテクターを装着していない場合(後部座席定員保護の義務)



以上の2パターンが考えられます。(1)の場合は、助手席・運転席のどちらかをリクライニングするシートにすることで車検対応となります。(2)の場合は、フルバケットシートにシートバックプロテクターを装着することで車検適合となります。フルバケットシートを導入して何もせずに車検対応となるのは、完全2シーター車両の場合のみです。

レカロシート

”シートといえばレカロ”といわれるぐらい、すわり心地やモータースポーツシーンでの装着率が高いシートメーカーがレカロ(RECARO)です。自動車に関して興味の無い人も、レカロという名は聞いたことがある人も多いはずです(国産の純正シートにも良く採用されていて、シートに大きく「RECARO」とロゴが印字されています)。

レカロは、自動車のシートというものを「人間医学・人間工学」により研究を重ね、人にとってもクルマにとっても本当に必要なシートというものを作り上げてきました。そしてその結果自動車のシートとして必要なものが、決してホールド性やスポーツ性だけを重視したものではない、医療面でのシートのあり方という考え方を世に定着させました。実際、レカロは医療機器メーカーとしても有名で、世界各国の医療機関もレカロと深い関係にあるそうです。

現在は、本拠地であるドイツを拠点として、フランスや、イギリス、アメリカ、日本、マレーシアなどといった自動車大国に支店をおき、各国の自動車の純正シートとしても多く装着されています。すわり心地に関しては、言うまでもありませんが、長時間のドライブでも疲れにくくしっかりとドライバーをサポートしてくれるシートです。

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